災害を受けて、水利組合の会合

杷木地域では、いまだ捜索が続いており、復旧はまだまだ始まったばかりです。被災された方々が多くいらっしゃいますので、大変心苦しいのですが、できる限りの配慮をしながら、これからの地域のこと、農業や農地のことを考えていかなければなりません。被災し地域を離れる方々、高齢化、農地復旧による費用負担など、この杷木地域の農地・農村の風景を再生するためには問題が山積しております。そして先日、水路組合にて堰や取水口・水路が崩壊し、灌漑用水確保をどうするかという会合が開かれました。市に働きかけ、川水をポンプアップし少しでも生き残った田畑を生かそうと提案をしましたが、残念ながら、負担の大きさに、組合では今年の稲をあきらめるという方向性が出てしまいました。地域の田が枯れていくのを見るのはとても辛いことです。
 私たちはいつも「今後も、この豊かな自然と田圃の風景を次世代にもつなげられるよう農業へ取り組み、みなさまに安心して食べていただけるために、農薬や肥料、作業内容など生産現場の見える環境づくりを行っていきたいと考えています。」とお伝えしております。何年かかろうが、この地域の再生・みどりあふれる豊かな風景を取り戻すために尽力してまいります。
 どうか今後ともよろしくお願い申し上げます。


田の風景:水路の水は来ませんが、自己努力で田を維持していきたいと思います。